■亡命選手が「初」の帰国

 MLBは過去にも、1999年にボルティモア・オリオールズ(Baltimore Orioles)とキューバ代表の親善試合を開催するなど、キューバ国内で試合を行ったことはあるが、亡命した選手が帰国を許されるのはこれが初めてとなる。

 MLBでは約20人のキューバ出身選手がプレーしており、今回の代表団の中には、2007年にドミニカ共和国で夫人と会うため合法的にキューバを離れ、そのままフリーエージェント(FA)となったキューバ生まれのアレクセイ・ラミレス(Alexei Ramirez)も入っている。

 一方でメンバーには、ベネズエラのミゲル・カブレラ(Miguel Cabrera)、ドミニカ共和国のネルソン・クルーズ(Nelson Cruz)、米国のクレイトン・カーショウ(Clayton Kershaw)ら、キューバ以外からもスター選手が何人か選ばれている。

 そして、大リーグ機構で競技運営の最高責任者を務めるジョー・トーリ(Joe Torre)氏、MLB選手会(MLBPA)のデーブ・ウィンフィールド(David 'Dave' Winfield)氏という殿堂入り選手が代表団を率いる。

 MLBのロバート・マンフレッド(Robert Manfred)コミッショナーは声明で、「キューバとの関係修復の試みの中で、メジャーリーグに白羽の矢が立ち、このような建設的な役割を担えることを、大変ありがたく思っています」と述べた。

「野球は両国の文化をつなぐ大切な絆であり、キューバの選手がわれわれの野球に影響を与えていることは疑いようのない事実です。今回の訪問が、末永く続く関係の礎となれば幸いです」

 MLBは、来季開幕前のオープン戦をキューバで開催したいという希望も明かしている。(c)AFP/Hector Velasco