【12月8日 AFP】(写真追加)フランス・パリ(Paris)で先月発生した同時テロで、公演中だった劇場が襲撃を受けた米ロックバンド「イーグルス・オブ・デス・メタル(Eagles of Death Metal)」が7日、アイルランドのロックバンド「U2」のパリ公演にゲスト出演し、感動的なカムバックを果たした。

 U2のボーカルのボノ(Bono)は、イーグルス・オブ・デス・メタルは「3週間前にステージを奪われてしまった。だから今夜、僕らのステージを提供したい」と語り、メーンボーカルのジェシー・ヒューズ(Jesse Hughes)を抱きしめると、パティ・スミス(Patti Smith)の「ピープル・ハブ・ザ・パワー(People Have The Power)」を熱唱した。

 U2が先週、同市で2回予定されている公演に「スペシャルゲスト」を迎えると発表したことを受けて、そのゲストとはイーグルス・オブ・デス・メタルではないかという臆測が飛び交っていた。

 先月14・15日に同市でライブを開催する予定だったU2は、同月13日に発生した同時テロを受けて公演を中止していた。犠牲者130人のうち90人は、劇場「バタクラン(Bataclan)」でイーグルス・オブ・デス・メタルのライブに訪れていた人々で、その多くは若者だった。(c)AFP