【12月7日 AFP】サッカー元フランス代表のジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)氏が6日、恐喝の罪で起訴されているカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)について、同国代表での活動を続けられるよう願っていると話した。

 ベンゼマには、代表のチームメートであるマチュー・ヴァルブエナ(Mathieu Valbuena)を「セックステープ」を使って恐喝した罪に問われている。

 ベンゼマの代表での今後については、フランスサッカー連盟(FFF)のノエル・ル・グラエ(Noel Le Graet)会長が10日に会見を開いて発表するとみられている。会見の2日後には、フランスが開催国を務める欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)の組み合わせ抽選会が行われる。

 レアル・マドリード(Real Madrid)の下部組織、レアル・マドリード・カスティージャ(Real Madrid Castilla)を率いるジダン氏は、6日に行われたリーグ戦の後、「木曜日の彼(ル・グラエ会長)の言葉を待とう」と話した。

「フランス代表のためにも、本人のためにも、そういう決断(追放処分)が下されないよう願っている。ベンゼマは欠かせない選手の一人。チームに多くのものをもたらしてくれるし、私はプレーの部分だけしか見ていない」

「みんなもそこに注目し、そして彼のプライベートな問題に早く決着がついてほしい。それが何よりも重要だ。サッカーの部分で、あれほどの選手がいないのは痛い」

 ベンゼマは11月に行われたドイツ、イングランドとの親善試合には招集されておらず、その理由は公式には負傷ということになっている。

 しかし、代表戦は事件の直後に行われた。ベンゼマには、性行為の映像を使い、犯罪グループと共謀してヴァルブエナを脅した罪に問われており、事件後はヴァルブエナとの接触を禁じられている。(c)AFP