【12月4日 AFP】英ロンドン(London)にあるロンドン動物園(London Zoo)は3日、ライオンの展示施設内に建設している宿泊施設の予約受け付けを開始した。ここでは、都会にいながら旅行気分を味わうことができるという。

 この「動物園が見える部屋」は、来年オープンする新たな展示施設「ランド・オブ・ザ・ライオンズ(Land of the Lions)」の内部に設置される。同施設は、絶滅危惧種インドライオン(アジアライオン)繁殖担当チームの活動拠点となる。

 宿泊料金は、2人での利用で1泊378~558ポンド(約7万~10万円)。コースディナーと飲み物、朝食、開園前の園内見学もプランに含まれている。

 宿泊施設「ギル・ライオン・ロッジ(Gir Lion Lodge)」は、木造の小屋9棟からなる。ロッジは、展示施設内部の「ライオンの咆哮(ほうこう)が届く距離」に設置される。周囲には防護フェンスが張りめぐらされるという。

 現在、野生のインドライオンは、唯一の生息地であるインド西部ギル森林(Gir Forest)国立公園の野生動物保護区で500頭あまりの生息が確認されている。一時はその個体数が著しく減少し、ほぼ絶滅状態となった。

 ロンドン動物園は、同展示がインドでの保護活動の一助となるよう期待を寄せている。(c)AFP