ノンリーグから異例の出世、レスターの得点王バーディーが生まれるまで
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■ノンリーグからプレミアへ
その後、FCハリファクス・タウン(FC Halifax Town)に才能を見出されたバーディーは、フリートウッド・タウン(Fleetwood Town FC)に加入。そして2012年、ノンリーグとしては異例の移籍金100万ポンドでレスターに入団した。
バーディーはここから快進撃を開始。チャンピオンシップリーグ(2部)からプレミアへの昇格を懸けたシーズンでは16得点を挙げ、マンチェスター・ユナイテッドに5-3で逆転勝利した試合でもゴールを決めた。そして6月には、イングランド代表デビューも飾っている。
イングランドの名前も背負うようになった28歳は、ギャリー・リネカー(Gary Lineker)氏やエミール・ヘスキー(Emile Heskey)氏ら、レスターの名選手に肩を並べた。
バーディーは、スチュワート・ピアース(Stuart Pearce)氏やクリス・ワドル(Chris Waddle)氏、イアン・ライト(Ian Wright)氏といったノンリーグ出身の名選手のように、トップにたどり着くための道は一つではないことを自身のプレーで証明している。
1997年にレスターのリーグ杯優勝に貢献したウォルシュ氏は、「ノンリーグでの基盤が彼にとってプラスに作用した」と述べ、「運動量で上回り、他の選手を抜いてDFを苦しめる。たゆまない努力の結晶だ」とバーディーを評している。
バーディー自身も、他の道をうらやむことはないようだ。
バーディーは今年、英紙デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)に対し「アカデミーから上がってきたとしても、これは実現しなかったかもしれない」と語っている。
「それがサッカーの醍醐味(だいごみ)だよ。自分の道を切り開き、それが自分にとって最適だったんだ」
(c)AFP/Tom WILLIAMS