チュニジア首都のバス爆破、ISが犯行声明 リビア国境封鎖へ
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【11月26日 AFP】チュニジア首都チュニス(Tunis)で起きた大統領警護隊バス爆破事件で、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が25日、犯行声明を出した。
ISは声明で、「アブアブドラ・チュニシ(Abou Abdallah al-Tounissi)」という名のチュニジア人の人物が、出勤する警護隊員を送迎するために内務省庁舎からわずか数百メートルの位置に停車していたバスに乗り込み、身に着けていた爆発物付きベルトを爆破させたと主張している。
保健省によれば、24日に起きたこの爆発により警護隊員12人が死亡、民間人4人を含む20人が負傷した。内務省によると、犯行にはセムテックスと呼ばれる爆発物10キロが使用された。
同国政府は事件を受け、国内全土に非常事態宣言を発令。さらに25日には、イスラム過激派の温床となっているリビアとの国境を封鎖すると発表した。封鎖の理由には触れていないが、内務省はこれより先の発表で、バス爆破事件で使われた爆発物について、リビアから違法に持ち込まれ昨年押収された自爆ベルトに使われたものと同種だったと発表していた。(c)AFP