【11月25日 AFP】チュニジア首都チュニス(Tunis)の中心部で24日、大統領警護隊のバスを狙った爆弾攻撃があり、少なくとも隊員12人が死亡、20人が負傷した。

 現場に入っている治安筋の話では、「バスに乗っていた警護隊員の大半が死亡した」という。この爆発について大統領報道官は、「攻撃」と表現している。

 ベジ・カイドセブシ(Beji Caid Essebsi)大統領は、翌25日に予定していたスイス訪問を見送り、全土に非常事態を宣言。首都には夜間外出禁止令を出した。

 今のところ犯行声明は出されていないが、チュニジアは2011年の民衆蜂起で長く独裁政権を率いてきたジン・アビディン・ベンアリ(Zine El Abidine Ben Ali)元大統領が退陣に追い込まれて以降、イスラム過激派による暴力行為が後を絶たない。これまでに治安部隊の数十人が死亡している。(c)AFP/Ines Bel Aiba and Kaouther Larbi