【3月19日 AFP】チュニジアの首都チュニス(Tunis)の国立博物館が武装集団の襲撃を受けた事件で、安倍晋三(Shinzo Abe)首相は19日、少なくとも日本人3人の死亡が確認されたと述べた。

 チュニジアのハビブ・シド(Habib Essid)首相はこれに先立ち、外国人観光客の死者は17人で、うち5人が日本人だと発表していた。しかし安倍首相は、記者団に対し「現在のところ3人死亡、3人負傷という情報に接している」「いずれの理由があったとしても、テロは断じて許されない。強く非難する」と語り、国際社会と連携を深めつつ「テロとの戦い」に全力を尽くすと強調した。

 事件当時、母親と一緒に博物館を訪れていて負傷した日本人の結城法子(Noriko Yuki)さん(35)は、搬送先の病院でNHKの取材に応じ、「頭を抱えてしゃがんでいたら耳と手と首を撃たれた」「隣で母が首を撃たれ、警察が来てくれた時には、母は自分では動けなかった」と話した。母親は別の病院に運ばれて手術を受けたという。(c)AFP