【11月20日 AFP】フランス検察当局は19日、パリ(Paris)同時テロを指揮したとされるイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の戦闘員、アブデルハミド・アバウド(Abdelhamid Abaaoud)容疑者(28)の死亡を確認した。

 モロッコ系ベルギー人のアバウド容疑者は、警察精鋭部隊がパリ北郊で18日に実行した大規模な強制捜査で死亡した。その際もう一人別の人物が死亡したことが分かっているが、身元はまだ明らかになっていない。

 アバウド容疑者はこれまで、シリアにいると考えられていた。そこで欧米に対する攻撃の作戦を練っているとみられていた同容疑者がフランス入りしていた事実が明らかになったことで、情報活動と国境警備の機能不全を疑う声が上がっている。

 ベルナール・カズヌーブ(Bernard Cazeneuve)内相によると、同容疑者は今年フランス国内で未遂に終わった6件の攻撃のうち、4件に関与していた。にもかかわらず同容疑者が欧州入りしていることについて、欧州内のいずれの国からも情報提供を受けていなかったという。

 ISのこれほどの要注意人物が、見とがめられることなくフランス入りしていたのが確認されたことを受けて、カズヌーブ内相は直ちに欧州に対し、テロの脅威への対策強化を強く要請した。(c)AFP/Damon Wake and Fran Blandy