【11月19日 AFP】129人が犠牲となり、350人以上が負傷したパリ(Paris)の同時テロ事件からおよそ1週間。フランスでは、厳戒態勢のなかでリーグ1が再開しようとしている。

 13日に起きた同時テロでは、フランス対ドイツの試合が行われていたスタッド・ド・フランス(Stade de France)の近くでも3件の爆発が起こり、自爆犯3人が死亡。通りがかった1人が犠牲となった。

 それでも、スポーツ省のティエリ・ブライヤール(Thierry Braillard)氏とリーグ幹部は17日、リーグ1とリーグ2の試合を厳戒態勢の下で、しかしアウェーファンは入れずに開催するという判断を下した。

 ブライヤール氏はその理由について、「スポーツの大会を継続しなければならない。延期にすれば、それこそ野蛮人たちの思うつぼだ。われわれの日常生活を脅かそうとする彼らの思い通りになってしまう」と語った。

 一方で、フランス・プロサッカーリーグ連盟(LFP)のフレデリック・ティリエス(Frederic Thiriez)会長は、警備のための人員がフランス全土へ拡散していることを考慮し、ファンのアウェー遠征は禁止すると話している。

 ウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で行われたイングランド対フランスの試合前、ティリエス氏は、「アウェーサポーターの存在と全体の安全性、この両方を同時に保障できるほどの人員が内務省にはいない」と語った。

 イングランド対フランス戦は、デービッド・キャメロン(David Cameron)英首相やウィリアム王子(Prince William)も観戦。さらに試合前には、イングランドファンがフランス国歌「ラ・マルセイエーズ(La Marseillaise)」を歌って犠牲者を悼んだ。

 これに対して、フランスのスポーツ日刊紙レキップ(L'Equipe)は1面で「THANK YOU」と記し、英国に感謝の意を示している。

 パリでの事件後は、こうした犠牲者に対する追悼の輪が広がっており、週末のリーグ戦でも、全試合でフランス国歌が斉唱される予定となっている。

 フランスでは、2016年に欧州選手権(UEFA Euro 2016)が開催される予定となっており、欧州サッカー連盟(UEFA)やフランス政府は現在、大会の開催能力を不安視する声を払拭しようと必死になっている。そのなかでまずは今週、厳重な警備の下、国内リーグ戦が再開する。