ベンゼマ供述、セックステープ事件の「橋渡し役だった」
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【11月14日 AFP】サッカーフランス代表のチームメートであるマチュー・ヴァルブエナ(Mathieu Valbuena)の「セックステープ」に関連する恐喝事件への関与が疑われているカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)が13日、自身が事件の首謀者とされる友人とヴァルブエナとの橋渡し役であったことを認めた。消息筋がAFPに明かした。
証拠を突きつけられたベンゼマは警察に対し、自分が「ばか」だと感じたと供述したという。
恐喝事件は、ヴァルブエナが警察に見知らぬ男たちから自身の性的な映像を持っていると脅されたと相談を持ち込んだことで発覚した。
5日に逮捕されたベンゼマは当初、事件へのあらゆる関与を否定していたが、3度目の尋問で口を開き始めた。
最終的にベンゼマは、生まれ育った仏リヨン(Lyon)にいた頃からの幼なじみで、犯罪歴のあるカリム・ゼナティ(Karim Zenati)氏の手助けをしようとしただけであったとしている。
「友人のカリム・ゼナティには戸惑っています。彼が刑務所を出た時も、刑務所の中にいる時でさえも面倒を見ました。われわれは極めて近い仲です」
「私はマチュー(ヴァルブエナ)とカリム・ゼナティの仲を取り持つ橋渡し役でした」
その後警察は、ベンゼマとゼナティ氏の会話の録音テープを提示。会話の中でベンゼマは、10月5日に仏代表合宿地のクレールフォンテーヌ・アン・イブリーヌ(Clairefontaine-en-Yvelines)で、ヴァルブエナと話した内容をふざけたような口調でゼナティ氏に報告している。
テープを聞いたあとでベンゼマは、「ゼナティと確かに話しました。この件をどのようにマチュー・ヴァルブエナに持ち出すかについてです」と認めている。
「この件でカリム・ゼナティが利益を得ることが私の目的ではありませんでした。そんなことは考えませんでした。ショックを受けています。正直なところ、振り返ってみると自分がばかみたいです」
ところが警察に対してベンゼマは、「ゼナティは真面目な人間で、信頼している人物です」と語っており、友人を見捨てるつもりはないという。
なお、ベンゼマの弁護士アラン・ジャクボウィチ(Alain Jakubowicz)氏はAFPに対し、今回の警察での聴取は、ベンゼマに「悪意がなかった」ことを示していると語っている。(c)AFP