■「氷の上をはってでも」

 コーラン(Koran)には黒旗についての記述はないが、預言者ムハンマドの言行録「ハディース」の中には、世界の終末にマフディー(Mahdi)と呼ばれるイスラムの救世主が再臨し、黒旗を掲げてイスラムの敵との戦いを勝利に導くと記されているものが複数存在する。

 こうしたハディースの一つには「ホラサン(Khorasan)の方角から黒旗を掲げる軍隊が現れたなら、氷の上をはってでも加わりなさい。それはマフディーの軍隊であり、この軍隊はエルサレム(Jerusalem)にたどり着くまで誰も止めることはできない」と記されている。

 黒旗は、8世紀にカリフ制国家のウマイヤ(Umayyad)朝を倒した強硬派革命家らが使用したことで有名になり、「それ以来、黒旗のイメージは宗教上の反乱や戦い、つまりジハードのシンボルとして使用されている」とディフラウィ氏は指摘する。

 終末についてのイスラムの預言を具現していると自負するISにとって、黒旗は「終末…つまり、信者と邪悪な勢力の間で繰り広げられる最後の戦い」の前触れとしての「ほぼ神話的な一面を現在も持っている」という。(c)AFP/Herve BAR and Fran BLANDY