【10月30日 AFP】米国で、フランスのローラン・ファビウス(Laurent Fabius)外相の息子に対し、父親の外相就任の前日に米ネバダ(Nevada)州ラスベガス(Las Vegas)のカジノで不渡り小切手を振り出した疑いで、逮捕状が出されていたことが分かった。

 AFPが29日に入手した逮捕状によると、トマ・ファビウス(Thomas Fabius)容疑者(33)は、2012年5月15日夜に賭博の借金を支払うため、総額350万ドル(約4億2000万円)以上の不渡り小切手を振り出した疑いが持たれている。父親のローラン・ファビウス氏は翌16日、仏外相に就任した。

 逮捕状は2013年5月に出された。ネバダ州クラーク(Clark)郡当局者がAFPに語ったところによると、トマ容疑者は米国に入国すれば逮捕される可能性がある。

 トマ容疑者は金融コンサルティング会社の経営者で、以前にもカジノでの巨額浪費が報じられており、2013年には不動産取引をめぐる詐欺とマネーロンダリング(資金洗浄)の疑いで捜査対象となっている。(c)AFP