【1月13日 AFP】仏首都パリ(Paris)で11日に行われた歴史的な反テロ行進で、参加者の間をすり抜けていつの間にか最前列に出てきたニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)前仏大統領が、インターネット上で嘲笑の対象となっている。

 仏風刺週刊紙シャルリー・エブド(Charlie Hebdo)本社襲撃事件などパリ周辺で起きた一連のテロ事件を受けて行われたこのデモ行進は、フランス近現代史上最大の規模となったとされる。

 保守中道の野党・国民運動連合(UMP)の党首として仏政界に復帰したサルコジ氏は当初、先頭の各国首脳たちから数列後ろの位置にいたが、巧みな身のこなしで最前列入りする様子を一連の写真が捉えていた。

 行進から数時間もしないうちに、世界の歴史的出来事にひょっこり顔を出すサルコジ氏を描いた合成画像が、「#JeSuisNico」(私はニコ)とのハッシュタグと共に続々と投稿された。

 合成画像のサルコジ氏は、1998年のサッカーW杯で優勝カップを掲げるフランス代表チームの背後や、ベルリンの壁(Berlin Wall)崩壊の現場、暗殺されたジョン・F・ケネディ(John F. Kennedy)米大統領の葬列、故マーティン・ルーサー・キング(Martin Luther King Jr.)牧師が率いたワシントン大行進(March on Washington)、さらには月面着陸やディズニー(Disney)映画『ライオン・キング(Lion King)』、米ドラマ「フレンズ(Friends)」にまで登場している。(c)AFP