【10月29日 AFP】男子プロテニスのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は29日、来年メルボルン(Melbourne)で開催される全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)のボールキッズに対し、規範を破って自身に写真やサインをねだってほしいと促した。

 ボールボーイやボールガールが選手たちに個人的な要求を行うことは禁じられているが、フェデラーは来年の大会に参加する380人の子供たちに向けたビデオメッセージで、四大大会(グランドスラム)期間中に触れ合いたいと呼びかけた。

 17度のメジャー制覇を誇るフェデラーは「僕も以前は(ボールキッズを)やっていた。サインや写真をもらおうと選手たちをよく追いかけていた。許されているのかはどうかは知らないけれど、許されているのであれば、皆さんどうぞ声をかけてください。しっかりと対応するからね」とコメントした。

 しかしながら、大会ディレクターを務めるクレイグ・タイリー(Craig Tiley)氏は、その優しさはフェデラーが思うほど簡単に通じるものではないと考えている。

「彼が子供たちから『セルフィー(自分撮り写真)』を求められることを望むのは驚きではない。彼は驚くほど親切でいつでもファンのために時間を作っている」

「全豪オープン・ボールキッズプログラムの380人以上には少々そういった気持ちがあるかもしれない。しかし、われわれは、いかなるルールも破らないという彼らの傑出したプロ意識に頼ることになる」

(c)AFP