【10月28日 AFP】ドイツのクリスチャン・シュミット(Christian Schmidt)農相は27日、ソーセージやハムなどががんの原因となると結論付けた世界保健機関(WHO)の調査結果の発表について、ソーセージにかじりつくことを怖がる必要はないとコメントした。

 シュミット農相は声明で「ブラートブルスト(ドイツのソーセージの総称)を食べることを怖がる必要はない」と述べ「何でもそうだが、重要なのは(摂取)量だ。何かを食べ過ぎたら、いつだって健康には悪い」として、「アスベストやたばこと同じグループに肉を分類すれば、無用な心配を与える」と付け加えた。

 主要な食肉生産国であるドイツの2013年の食肉生産量は880万トンで、そのうち500万トン以上は豚肉、140万トンが鶏肉だった。

 ドイツ料理といえばソーセージやサラミが目立つが、同国の食肉消費量は近年低下してきており、2010年では1人当たりの年間消費量は61.3キロだったが、2013年は60.3キロだった。

 WHOの専門組織「国際がん研究機関(IARC)」は26日、世界800件の研究を精査した結果、加工肉に大腸がんを引き起こす証拠が得られたと発表。赤身肉も「おそらく」がんを引き起こすとした上で、加工肉をアルコールやアスベスト、たばこなどと同じグループ1の発がん性物質に分類した。(c)AFP