【10月21日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2015-16)は20日、各地でグループリーグ第3節が行われ、チェルシー(Chelsea)はディナモ・キエフ (Dynamo Kiev)と0-0で引き分けた。

 この結果、チェルシーはグループGで首位に立つFCポルト(FC Porto)と勝ち点3差、ディナモ・キエフと同1差の3位にとどまっている。

 チェルシーのジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は、セスク・ファブレガス(Cesc Fabregas)にPKを与えなかった主審の判定に不満を示し、BTスポーツ(BT Sport)に対し、「主審は弱腰でナイーブだった」とコメントした。

「大きなペナルティーだった。明らかなPKを取らないなんて、ゴール脇の審判も含め、いったい何をしていたんだ。0-0の試合であのようなPKを取らなければ、そこが勝負の分かれ目になる」

 モウリーニョ監督は先日、イングランド・プレミアリーグのサウサンプトン(Southampton)戦に1-3で敗れたあと、主審はチェルシーにPKを与えることを「恐れている」と発言し、イングランドサッカー協会(FA)から罰金5万ポンド(約920万円)と、執行猶予付きで1試合のスタジアム入場禁止処分を科されている。

 しかし、欧州カップ戦は、執行猶予が取り消される条件の適用範囲ではないため、モウリーニョ監督は試合を裁いたダミル・スコミナ(Damir Skomina)主審を標的に、心置きなく審判批判を再開した。

 モウリーニョ監督はまた、この発言でアーセナル(Arsenal)のアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督に皮肉を言いつつ、話題に巻き込んでいる。

 モウリーニョ監督がこの日使った「弱腰」と「ナイーブ」という単語は、ベンゲル監督が9月に行われたチェルシー戦で、プレミアリーグのマイク・ディーン(Mike Dean)主審を批判したときに使用していた。ベンゲル監督はこのコメントでFAから処分を科されなかった。

 アーセナルはその試合で、ガブリエウ・パウリスタ (Gabriel Paulista)がジエゴ・コスタ(Diego da Silva Costa)を蹴ったとして退場処分となり、チェルシーに0-2で敗れている。(c)AFP