【10月14日 AFP】15MLBは13日、プレーオフのナ・リーグ地区シリーズ(5回戦制)が行われ、シカゴ・カブス(Chicago Cubs)が6-4でセントルイス・カージナルス(St. Louis Cardinals)を下し、リーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。

 106年と北米のどのスポーツチームよりも長くタイトルから遠ざかってるカブスは、ハビアー・バエズ(Javier Baez)、カイル・シュワバー(Kyle Schwarber)、アンソニー・リゾ(Anthony Rizzo)の本塁打などで勝利を収め、対戦成績を3勝1敗とした。カブスは本拠地で初めてプレーオフでの勝ち上がりを決めている。

 2003年の地区シリーズでアトランタ・ブレーブス(Atlanta Braves)を下して以来の出場となるリーグ優勝決定シリーズで、カブスはニューヨーク・メッツ(New York Mets)とロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)の勝者と対戦する。

 初回にステファン・ピスコティー(Stephen Piscotty)の2点本塁打でカージナルスの先制を許したカブスは、2回に先発投手のジェイソン・ハメル(Jason Hammel)の適時打で1点を返すと、バエズが3点本塁打を放ち、4-2と逆転に成功した。

 6回にカージナルスは連続安打で走者を出すと、トニー・クルーズ(Tony Cruz)の適時二塁打で1点を返し、さらにブランドン・モス(Brandon Moss)の安打で同点に追いついた。この打球でさらにクルーズまで得点を狙い本塁に突入したが、カブスはホルヘ・ソレーア(Jorge Soler)の返球でカージナルスの勝ち越しを防いだ。

 その裏にカブスはリゾのソロ本塁打で勝ち越すと、7回にシュワバーが右翼スタンド場外に消えるソロ本塁打を放ち、6-4とリードを広げた。

 1870年創設のカブスは、1908年を最後にワールドシリーズ制覇から遠ざかっている。

 米国内で最も象徴的なスポーツスタジアムとされる本拠地リグレー・フィールド(Wrigley Field)は、1914年に開場。その2年後からカブスが使用を開始しており、1907年と08年のワールドシリーズ制覇はともにデトロイト(Detroit)、ブレーブスに勝利した2003年もアトランタ(Atlanta)で勝利を決めており、ホームでプレーオフの勝利を喜んだことがなかった。

 またカブスは1945年にデトロイト・タイガース(Detroit Tigers)を相手に第7戦で敗退を喫してから、ワールドシリーズ出場を果たせていない。1908年から45年まで7度のワールドシリーズで敗退を喫したカブスは、その後6度ナ・リーグの優勝決定戦に進出したものの、そのすべてに敗れている。(c)AFP