【10月8日 AFP】2年に1度開催される米国選抜と世界選抜による男子ゴルフの対抗戦、第11回プレジデンツ・カップ(2015 The Presidents Cup)は8日、韓国・仁川(Incheon)のジャック・ニクラス・ゴルフクラブ・コリア(Jack Nicklaus Golf Club Korea)で初日のフォアサム5試合が行われ、米国選抜が4-1でリードした。

 3番目にスタートしたリッキー・ファウラー(Rickie Fowler)/ジミー・ウォーカー(Jimmy Walker)組が、5アンド4でアニルバン・ラヒリ(Anirban Lahiri、インド)/トンチャイ・ジャイディ(Thongchai Jaidee、タイ)組に快勝し、米国選抜がこの日最初のポイントを挙げた。

 その時点でスコアボードは、米国選抜のリードを示す赤色に染まっていたが、唯一ルイ・ウーストハイゼン(Louis Oosthuizen)とブランデン・グレース(Branden Grace)の南アフリカのペアがマット・クーチャー(Matt Kuchar)/パトリック・リード(Patrick Reed)組を3アンド2で退け、世界選抜が1ポイントを手にしていた。

 アダム・スコット(Adam Scott、オーストラリア)が今大会の記念すべき最初のティーショットを放ったものの、右のラフに打ち込んだことで、世界戦選抜のこの日の方向性が決まった。

 バッバ・ワトソン(Bubba Watson)がフェアウエーの真ん中を行く1打目を披露したが、この状況を松山英樹(Hideki Matsuyama)が救い、世界選抜ペアはこのホールを同点とした。

 しかし、その後米国選抜は4連続バーディーを奪い、5ホール目を終えて3アップとリードを大きく奪った。

 7度目のプレジデンツ杯となったスコットは、我慢強いプレーで7番で差を1打縮めると、10番では見事なウエッジショットで松山に4フィート(約1.2メートル)を残した。

 ターニングポイントとなったのは、その次の11番。数年間使用してきた長尺パターから短いパターに今週持ち替えたスコットは、同点に追いつける8フィート(約2.4メートル)のパットを重圧の中で外した。

 すると、ワトソンと同組でこの日のパターには非の打ちどころがなかったJ.B.ホームズ(J.B. Holmes)が、15番と16番でバーディーを奪って3アンド2で勝利を収めた。

 全米プロゴルフ協会(PGA of America)の年間最優秀選手に選ばれたジョーダン・スピース(Jordan Spieth)とダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson)のペアは、ダニー・リー(Danny Lee、ニュージーランド)/マーク・リーシュマン(Marc Leishman、オーストラリア)組とともに、フロントナインでらしくないプレーを見せたが、後半に入ると格の違いを見せつけ、4アンド3でこの戦いを制した。

 唯一最終ホールまで持ち込まれた一戦では、フィル・ミケルソン(Phil Mickelson)/ザック・ジョンソン(Zach Johnson)組がジェイソン・デイ(Jason Day、オーストラリア)/スティーブン・ボウディッチ(Steven Bowditch、オーストラリア)組を終始リードし、2アップで勝利を収めている。(c)AFP