【10月2日 AFP】ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VolkswagenVW)の排ガス規制逃れ問題で、独検察当局は1日、マルティン・ウィンターコルン(Martin Winterkorn)前最高経営責任者(CEO)に対する正式捜査が行われていなかったことを明らかにした。同当局は今週初めの声明で、同氏に対する捜査を開始したと発表していた。

 報道官はAFPに対し、9月28日に北部ブランスウィック(Brunswick)の検察官が出した声明は「誤って」作成されたものだったと語った。当局のウェブサイト上に投稿された声明は、ウィンターコルン氏を直接名指ししない内容に修正されている。

 この問題で、これまでに特定の人物が検察当局の捜査対象となったことはない。ウィンターコルン氏は一般の個人から訴訟を起こされているものの、正式捜査はまだ行われていないと、報道官は説明している。(c)AFP