【9月29日 AFP】イエメン南西部モカ(Mokha)で28日、サウジアラビア主導の連合軍の戦闘機が結婚式場を誤爆したとみられる問題で、現地の医療関係者は29日、女性と子どもを含む少なくとも131人が死亡したと語った。

 近隣の住民らは、空爆したのはサウジアラビア主導の連合軍だったと話している。連合軍は今年3月下旬からイスラム教シーア派(Shiite)系反政府武装勢力フーシ派(Huthis)に対する空爆を行っている。

 この空爆による死者は当初40人程度と伝えられていたが、匿名を条件にAFPの取材に応じた現地のある医療関係者は「一夜のうちにさらに多くの遺体が病院に運び込まれた。爆撃で受けた傷がもとで亡くなった人も多かった」と語り、爆撃による死亡者は少なくとも131人になったと述べた。モカにある病院の医師マヤズ・ハマディ(Mayaz al-Hamadi)氏も、女性と子どもを含む131人の遺体が運び込まれてきたと述べた。

 国連(UN)は犠牲者の人数を確認中だとしている。国連人権高等弁務官事務所(Office of UN High Commissioner for Human RightsOHCHR)のルパート・コルビル(Rupert Colville)報道官スイス・ジュネーブ(Geneva)で記者団に対し、「犠牲者数が本当にそれだけの数に上ったとすれば、イエメンで紛争が勃発して以来、単一の事例としては最悪のものである恐れがある」と語り、イエメンでは、橋やハイウエーを狙った空爆が増える中、民間人の犠牲中も増えていると懸念を示した。(c)AFP