安全ながん手術の適用、患者の4分の1未満 国際調査
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【9月29日 AFP】世界中で今年がんと診断される患者1500万人のうち、安全で適切な外科手術を受けられる患者は4分の1に満たないとの調査結果が28日、発表された。
英医学誌「ランセット・オンコロジー(Lancet Oncology)」に掲載された研究論文によると、外科手術は、がんの制御や治療の要であり、症例の8割で必須とされるが、患者の75%以上は現在の居住地で手術を受けることができないという。
ザンビアやモンゴルなどの低所得国に暮らす人々の状況は最悪で、基本的ながん手術を施される患者は全体の5%にすぎない。
英ロンドン大学キングスカレッジ(King's College London)がん政策研究所のリチャード・サリバン(Richard Sullivan)所長は「がんに対する外科的診療に割り当てられる資源は極めて少ない」と指摘する。
「その結果、安全で安価ながん手術を受けられる機会は絶望的になっている」
論文の執筆者らは声明で、基本的ながん手術を実施する医師や専門家の増員につながる質の高い教育訓練プログラムを策定するための「抜本的」対策の必要性を訴えている。
ランセット・オンコロジー誌に26日に掲載された別の研究報告では、救命のための放射線治療法に970億~1840億ドル(約11兆6000億~22兆円)を投資することで、数百万人の命を救える可能性があることが明らかにされた。(c)AFP