【9月23日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)などで活躍した、元フランス代表のエリック・カントナ(Eric Cantona)氏が22日、祖父母が戦争から逃れた過去を明かし、難民を「最低」2年間支援するために住居と食料を提供すると表明した。

 カントナ氏は、フランスのラジオ局に対して「マルセイユ(Marseille)の当局と一緒に計画を立てている」と語り、小さな庭つきの住居と食料を2年間提供する意向を表明した。

「働く権利のない人に住居を提供するのであれば食料も必要になる」

 カリスマ的な人気を誇る元フランス代表の主将は、今回の決定は自身の家系が影響していると語っている。

「母方の祖父母はスペイン人で、フランシスコ・フランコ(Francisco Franco)独裁政権を逃れてピレネー山脈(Pyrenees)を渡った。このストーリーが間違いなく私に影響している」

 ユナイテッドの全盛期を支えたカントナ氏だが、引退後は俳優として第二のキャリアで成功を収めている。

 現在パリ(Paris)で開催中の舞台に立っているカントナ氏は、フランスで23日から公開される映画にも出演している。(c)AFP