【9月14日 AFP】サッカードイツ代表のヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督が、これまでの活動をたたえて贈られた賞金2万5000ユーロ(約340万円)を、難民支援の活動に寄付することを明かした。

 レーブ監督は13日、ハンブルク(Hamburg)で「黄金のスポーツピラミッド(Goldene Sportpyramide)」賞を受賞し、同国スポーツ界の殿堂入りを果たした。その賞金として贈られた小切手を、ドイツへ流入する難民の支援活動に寄付すると発表した。

 レーブ監督は、「困っている人たち全員を助けるのは、すべてわれわれの義務です」と話した。

 この賞は以前にフランツ・ベッケンバウアー(Franz Beckenbauer)氏、シュティフィ・グラフ(Steffi Graf)氏、カタリナ・ヴィット(Katarina Witt)氏らが受賞しているもので、そこへ今回、2014年のサッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)でドイツ代表を優勝へ導いたレーブ監督が、仲間入りを果たすことになった。

 監督は、「われわれは寛容性でも、世界の第一人者になるべきです。2006年のW杯ドイツ大会(2006 World Cup)の際、世界中のサッカーファンに対して示したのと同じ歓迎の姿勢を、難民の方々にも広げましょう」と話した。

 ドイツでは、アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相が難民を歓迎する姿勢を示して以来、内戦の続くシリアからの難民を中心に、多くの人がドイツを目指す状況が続いている。

 一方、今年すでに約45万人がドイツへ到着しているなかで、各地方自治体は、急激な大量流入に対処しきれないと悲鳴を上げている。(c)AFP