【9月16日 AFP】欧州が直面する移民危機を受け、ドイツ・ブンデスリーガの1部と2部に所属する全36チームが、今週末のリーグ戦で「WIR HELFEN #refugeeswelcome(われわれが助けます #難民の皆さんようこそ)」というロゴが入ったユニホームを着用するという。

 独日刊紙ビルト(Bild)と共にこの企画を主導する物流会社ヘルメス(Hermes)は、今週末に限り、各クラブのユニホームの左袖から自社のロゴを外して、難民支援のロゴを入れることを了承した。

 バイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen)のルディ・フェラー(Rudi Voeller)スポーツディレクターは、サッカーファンが難民支援を後押しするよう強く求めてきたことを受け、「誰もが、できる限りの方法で救いの手を差し伸べなければならないことを明示したい」と述べた。

 ドイツは流入する移民を受け入れる姿勢を保持しており、ブンデスリーガでも、多くのクラブがさまざまな形で難民をサポートしている。

 バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)は、難民支援のために100万ユーロ(約1億3500万円)を寄付すると約束したほか、難民の子どもたちに食事や必要な道具を提供し、ドイツ語レッスンを含む特別なトレーニングキャンプを主催するとしている。

 VfLボルフスブルク(VfL Wolfsburg)は、15日に行われた欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2015-16)のCSKAモスクワ(CSKA Moscow)戦に1200人の難民を招待した。また、販売されたチケット1枚につき1ユーロ(約135円)が移民をサポートするチャリティーに寄付されるという。

 ドイツサッカー連盟(DFB)は先週、移民にプレーする機会を与えるべく、600以上のクラブが参加するプロジェクトを、3年間延長すると発表した。(c)AFP