【9月10日 AFP】フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)は9日、基金を通じて2団体へ計100万ユーロ(約1億3500万円)を寄付し、流入難民の支援活動に参加することを発表した。

 PSGは声明で、「この基金は、『市民の絆フランス(SPF)』および国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)とともに、長期支援に精力を注ぐもので、その目標は、フランス国内外で連帯してプロジェクトを立ち上げることにある」と述べた。

「基金からは、クラブの収益100万ユーロが両団体へ送金される」

 欧州ではここ数週間、内戦で荒廃したシリアからの難民を中心に、無数の難民が流入しており、サッカー界からはスペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)、イタリア・セリエAのASローマ(AS Roma)、ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)など、トップクラブが続々と寄付の実施や支援プロジェクトの立ち上げを発表していたが、PSGもその流れに続くことになった。

 ローマは、57万5000ユーロ(約7億8000万円)を寄付し、同時に「フットボール・ケアーズ(Football Cares)」というオークションサイトを立ち上げ、そこでフランチェスコ・トッティ(Francesco Totti)、エディン・ジェコ(Edin Dzeko)、ミラレム・ピャニッチ(Miralem Pjanic)が着用したユニホームを競売にかけることを発表した。

 これに続いて欧州クラブ協会(ECA)も、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2015-16)、ヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2015-16)に出場する各クラブが参加する支援計画を発表した。

 発表によれば、今季のチャンピオンズリーグおよびヨーロッパリーグの各クラブの今季ホーム開幕戦で、チケット1枚につき1ユーロを寄付へ回すことに、出場全80クラブが同意した。ECAは、これで集まるとみられる200万~300万ユーロ(約2億7000万円から約4億円)がECAが設立した基金に回される。(c)AFP