【9月15日 AFP】米当局者は14日、ロシアが内戦の続くシリアで進める軍事力増強の一環として、同国内の空軍基地に砲兵部隊と戦車7台を派遣したことを明らかにした。

 ロシアのシリア領内での軍備増強を受け、欧米諸国は、ロシアが長く同盟関係にあるシリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権に対し行う軍事支援の影響についての懸念を強めている。

 匿名を条件にAFPの取材に応じた米当局者は、シリアの地中海(Mediterranean Sea)沿岸都市ラタキア(Latakia)近郊の空軍基地に最近、7台のT90戦車が到着したことを明らかにした。また、先週到着した砲兵部隊は、同基地の防衛が目的で派遣されたとみられる。一方で、ロシアがシリアに戦闘機や武装ヘリを派遣したことを示す情報はないという。

 同じく匿名を希望し取材に応じた別の米当局者は、ロシアが約1500人収容可能なプレハブを設置していることを明らかにした。シリアに既に配備されているロシア兵の正確な人数は分からないが、同当局者によると「数百人」規模だという。(c)AFP