■フルーム「非常に残念」

 フルームは、「レースを離れることは非常に残念だが、昨日のステージで、レースを続行することは不可能なほどのけがをしてしまった」とすると、「右半身を強く打ち付けて、右足に大きな衝撃を受けた。ステージを続行するために頑張ろうと思ったし、チームメートも尽力してくれたけど、バイクを降りた瞬間から右半身に体重を乗せることができなかった」と明かしている。

 フルームが負傷した第11ステージでは、ティンコフ・サクソのセルジオ・パウリーニョ(Sergio Paulinho、ポルトガル)も、TVカメラマンを乗せていたオートバイと接触してリタイアを余儀なくされ、同様の事故ですでにサガンを失っていたチームは、安全対策が講じられるまでスタートしないと発表した。チームは数日前のサガンの事故を受けて、法的措置も辞さないと発言していた。

 2日に4つの1級山岳と、超級山岳を上ったばかりの選手たちにとって、3日の比較的平坦なステージは、ちょっとした休息になっただろう。

 この日は5人の逃げグループが確定すると、最大で5分近くの差をつけていたものの、ラスト2キロで、メーン集団を率いていたトレック・ファクトリー・レーシングとチーム・ジャイアント・アルペシンが徐々に追い上げ、最後はスプリンターたちが自分のポジションを確保して、集団スプリント勝負になった。

 しかし第10ステージと同様、ヨーン・デーゲンコルプ(John Degenkolb、ドイツ)は抜け出すことができず、ファンポッペルが先頭でゴールした。(c)AFP