【9月3日 AFP】第70回ブエルタ・ア・エスパーニャ(70th Vuelta a Espana)は2日、第11ステージ(アンドラ・ラ・ベリャからクルタルス・デンカム、138キロメートル)が行われ、史上3人目となるツール・ド・フランス(Tour de France)とブエルタの同年2冠を目指すチームスカイ(Team Sky)のクリス・フルーム(Chris Froome、英国)は大きく失速し、総合優勝は厳しくなった。

 第11ステージはアスタナ(Astana Pro Team)のミケル・ランダ(Mikel Landa、スペイン)が制し、チームメートのファビオ・アール(Fabio Aru、イタリア)が総合首位に浮上した。

 第98回ジロ・デ・イタリア (2015 Giro d'Italia)で総合2位に入っているアールは、最後の上り坂でアタックを仕掛け、ジャイアント・アルペシン(Team Giant-Alpecin)のトム・デュムラン(Tom Dumoulin、オランダ)から赤いジャージー(マイヨ・ロホ)を奪取した。

 アスタナは、2014年のツール覇者でチームリーダーのヴィンセンツォ・ニバリ(Vincenzo Nibali、イタリア)が第2ステージでチームカーにつかまりながら走ったとして失格処分となっており、今ステージはチームの運命にとって大きな転換期となった。

 一方、2度のツール制覇を誇り、首位から1分18秒差の総合8位で今ステージに臨んだフルームは、山岳地帯で失速し、今季2度目のグランツール(三大ツール)制覇は絶望的となっている。

 ケニア出身のフルームは、スタートから順位を落とすと徐々に失速し、ラスト40キロ付近で先頭集団から完全に切り離されてしまい、フィニッシュラインを通過するころに大きく遅れを取った。

 フルームは現在、総合首位のアールから7分30秒遅れの総合15位となっている。

 今年のツールでフルームと一緒に表彰台に上がった2人も、総合争いで苦戦を強いられており、モビスター・チーム(Movistar Team)のアレハンドロ・バルベルデ(Alejandro Valverde、スペイン)は1分以上遅れ、同僚のナイロ・キンタナ(Nairo Quintana、コロンビア)は3分以上もタイムを失っている。

 25歳のランダは最初の逃げ集団に加わると、クイーンステージ(Queen Stage)最後の1級山岳で一気に抜け出した。

 また、ステージの序盤にはティンコフ・サクソ(Tinkoff- Saxo)のセルジオ・パウリーニョ(Sergio Paulinho、ポルトガル)が落車して病院に搬送された。

 チームの発表によれば、パウリーニョは第8ステージのサガンと同様に、TVカメラマンを乗せていたオートバイと接触し、脚を負傷して17針の縫合を余儀なくされたとしている。(c)AFP