【8月31日 AFP】米大リーグ(MLB)のアトランタ・ブレーブス(Atlanta Braves)は30日、前日の試合中に本拠地ターナーフィールド(Turner Field)のスタンドから転落死した男性ファンに哀悼の意を表した。

 この日の朝、死亡した男性は長年ブレーブスを応援していたグレゴリー・マリー(Gregory Murrey)さん(60)だったことが明らかになった。

 ブレーブスは声明で、「グレッグ・マリーが昨日の試合でなくなったことに深い悲しみを覚えています。グレッグは、長きにわたりシーズンチケットを保有している貴重な存在で、非常に熱烈なブレーブスのファンでした」と発表した。

「ブレーブス球団全体がこの悲劇的な死を遺憾に思っております。ご遺族やご友人には、心からお悔やみ申し上げます」

 ブレーブスはこの日行われたニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)戦の前にマリーさんへの黙とうをささげ、その写真をバックスクリーンに映し出した。

 マリーさんは29日の試合の7回表、ヤンキースのアレックス・ロドリゲス(Alex Rodriguez)がブーイングを受けながら打席に入ろうとしていた時に上層スタンドから転落。マリーさんが落ちたバックネット裏の約12メートル下のスタンドの観客は散り散りになり、救急医療隊員が治療のために駆けつけた。地元警察は、事件性はないと発表している。

 ターナーフィールドではこれまでにも死亡事故が起きている。

 2013年には男性が球場の手すりを飛び越えて駐車場に落下して死亡しており、これは後に自殺と断定された。

 また、2008年には試合中に球場内の吹き抜けで4階相当の高さから転落した男性が、頭部を負傷して死亡している。(c)AFP