【8月30日 AFP】米大リーグ(MLB)のアトランタ・ブレーブス(Atlanta Braves)は29日、本拠地ターナーフィールド(Turner Field)のスタンド上層階から転落した男性が死亡したことを発表した。

 事故はこの日行われたニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)戦の7回表、ヤンキースのアレックス・ロドリゲス(Alex Rodriguez)がブーイングを受けながら打席に入ろうとしていた時に起きた。男性が転落したバックネット裏の下層スタンドの観客は散り散りになり、救急医療隊員が治療のために駆けつけた。

 ブレーブスは1-3で敗れた試合後に、「今夜の試合で事故に遭われたファンが亡くなったとの情報を受けました。アトランタ・ブレーブスはご家族に心よりお悔やみを申し上げます」と声明を発表している。

 警察当局は転落事故について捜査を行っているが、男性の身元は明らかにされていない。

 息子と観戦に訪れ、事故を目撃した男性は地元紙アトランタ・ジャーナル・コンスティテューション(Atlanta Journal-Constitution)に対し、「大きなドスン」という音を聞いて、息子にロドリゲスを見ているように伝えたと明かした。

「上から男性が落ちていくところを見ました。子供を捕まえて、警備員のところに走りました」と目撃者の男性は語り、「かなりひどい出血をしていました」と付け加えた。

 同紙によると、事故に遭った男性は12メートルの高さから転落したという。

 同球場では2008年と2013年に転落事故や自殺で死亡者が出ている。(c)AFP