【8月23日 AFP】米大リーグ(MLB)の試合中にスタンドの観客がファウルボールに当たって負傷したことを受け、選手たちが安全対策の向上を求める声を上げている。

 21日に行われたデトロイト・タイガース(Detroit Tigers)対テキサス・レンジャーズ(Texas Rangers)戦の8回、スタンドにいた女性の観客にボールが当たった。タイガース球団によると、女性はタイガースのダッグアウトの後ろに座っていて、アンソニー・ゴーズ(Anthony Goes)の打球を受けた。女性は首を固定する器具を装着して検査のために病院へ搬送されたが、意識はあったという。

 この様子を見ていたタイガースのジャスティン・バーランダー(Justin Verlander)投手はツイッター(Twitter)で、「すべての球場が安全対策を施していく必要がある。簡単に防げるはずのけがを目にするのにはうんざりしている」とつづった。

 一方でタイガースのニック・カステラノス(Nick Castellanos)三塁手は、ファンにはゴーズの打球をよける時間はなかったとし、防護ネットの増設に賛成している。

 現在、大リーグの球場ではバックネットのみ設置されているのが一般的となっている。

 7月には、ボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)の本拠地フェンウェイ・パーク(Fenway Park)で女性に折れたバットが直撃し、40針を縫うけがをしている。(c)AFP