【8月26日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)は25日、2020年の東京五輪で使用される新国立競技場(New National Stadium Japan)について、当初の計画より3か月早い、2020年1月までに引き渡すよう求めた。

 IOCのジョン・コーツ(John Coates)副会長は、五輪が開幕する6か月前にスタジアムを完成させるよう要請し、これを受けた遠藤利明(Toshiaki Endo)五輪担当大臣は、「整備計画を前倒しするのは簡単ではない」とコメントしている。

 遠藤大臣と、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(The Tokyo Organising Committee of the Olympic and Paralympic Games)の森喜朗(Yoshiro Mori)会長との会談を終えたコーツ副会長は、「(スタジアムを)2020年1月までに引き渡すよう強く要請した」と明かした。

 東京五輪は2020年7月24日の開幕予定で、新国立競技場については、2020年4月の完成を目標に計画が進められていた。遠藤大臣は、現在の整備計画でも「十分タイトな日程」だとすると、「資材や作業者、技術者を確保するのは難しい」と話し、日程の前倒しを確約することはできないとしている。

 通常、五輪の会場は開幕の6か月前にIOCへ引き渡されるものの、日本政府は先月、ザハ・ハディド(Zaha Hadid)氏がデザインした新国立競技場の計画を白紙に戻すよう指示したばかり。年内に、新たなデザインが決定することになっている。(c)AFP