【8月24日 AFP】第15回世界陸上北京大会(15th IAAF World Championships in Athletics Beijing)男子100メートル決勝で、わずか0.01秒差で優勝を逃したジャスティン・ガトリン(Justin Gatlin、米国)が、勝者のウサイン・ボルト(Usain Bolt、ジャマイカ)をたたえた。

 2013年8月以来無敗で、33歳にして全盛期とも思える好調を維持しているガトリンは、「もし自分が負けるとしたら、ここにいるこの男だ」とコメントし、ボルトを指した。

「良い感じに伸びていたし、トップレベルで戦えることを示せたと思う。このレベルでは、ラスト5メートルが勝負の決め手になる」

「僕は最後で前傾しすぎてバランスを崩してしまった。そして横を見たら彼がいたんだ!」

 しかしガトリンは、ボルトの勝利は陸上界にとって重要なことかと問われると、興奮が冷めたかのように表情を硬くし、「別に。特別なことは何もない」と答えた。

 ガトリンは過去に2度、ドーピング検査で陽性となり、2001年と2006年から2010年にかけて出場停止処分を受けていた。(c)AFP/Luke PHILLIPS