【8月23日 AFP】第70回ブエルタ・ア・エスパーニャ(70th Vuelta a Espana)は22日、第1ステージ(プエルト・バヌスからマルベーリャ、7.4キロメートル、チームタイムトライアル)が行われ、総合成績はニュートラルとなったものの、BMCレーシングチーム(BMC Racing Team)が最速タイムを記録した。

 2位にはティンコフ・サクソ(Tinkoff-Saxo)、3位にはオリカ・グリーンエッジ・サイクリングチーム(Orica GreenEDGE Cycling Team)が入り、総合首位の赤いジャージー(マイヨ・ロホ)は、先頭でゴールに飛び込んだBMCのぺーター・ ヴェリトス(Peter Velits、スロバキア)に与えられている。

 海沿いの道が使用された第1ステージでは、幅が狭い木製の橋や、舗装されていない道がコースに含まれていたため、大会の主催者は21日の段階で、安全性の観点から結果を総合タイムに反映させないことを発表していた。

 史上3人目となるツール・ド・フランス(Tour de France)とブエルタの同年2冠を目指すチームスカイ(Team Sky)のクリス・フルーム(Chris Froome、英国)は、コース設定に懸念を示していたため、チームはリスクを冒さぬ走りで20位に甘んじている。

 チームスカイのゲラント・トーマス(Geraint Thomas、英国)は、「僕らの今日の目標は、安全に走行することだった。こういう感じでステージがニュートラルになるのは残念だ。チームタイムトライアルでの好成績を期待し、みんな全速力で良いレースを目指していたのに」とコメントした。

「主催者が総合タイム差をつけないことを発表したとき、僕らは無理せず安全に走ろうと決めた」

「全員が全力で走行したら、かなり危険なことになっていただろう」

 ナイロ・キンタナ(Nairo Quintana、コロンビア)とアレハンドロ・バルベルデ(Alejandro Valverde、スペイン)を擁するモビスター・チーム(Movistar Team)は9位、ヴィンセンツォ・ニバリ(Vincenzo Nibali、イタリア)、ファビオ・アール(Fabio Aru、イタリア)、ミケル・ランダ(Mikel Landa、スペイン)を擁するアスタナ(Astana Pro Team)は13位と、多くのチームが同様のプランで臨んだようだった。

 23日の第2ステージは、アラウリン・デ・ラ・トレ(Alhaurin de la Torre)からカミニート・デル・レイ(Caminito del Rey)の158.7キロで行われる。(c)AFP