【8月19日 AFP】陸上男子、五輪金メダリストのモハメド・ファラー(Mohammed Farah、英国)は、国際陸上競技連盟(IAAF)の次期会長選でセバスチャン・コー(Sebastian Coe)氏が当選を果たせば、陸上界の危機的状況は解消されるだろうと確信している。

 82歳のラミーヌ・ディアック(Lamine Diack)氏の退任に伴い19日に行われる会長選では、困難に直面している陸上界のトップに誰が君臨するかが決定する。

 男子1500メートルで2つの五輪金メダルを獲得した58歳のコー氏は、棒高跳びの伝説セルゲイ・ブブカ(Sergei Bubka)氏の対抗馬として次期会長選に臨む。

 陸上スポーツでは現在、相次ぐドーピング疑惑の発覚で史上最大の危機に直面しており、コー氏は陸上界の品位を保つための戦いで積極的に票を集めている。

 次期会長には厳しい試練が待ち構えているが、五輪で2つの金メダルを獲得しているファラーは、コー氏こそが会長にふさわしい人物であり、陸上界に新鮮な空気をもたらしてくれると信じている。

 ファラーは17日、「陸上界で問題が起きているのは見たくないが、みんなが全力を尽くしていくしかない」とコメントした。

「セブ(コー氏)が会長になってくれるのを願っている。彼なら陸上界を変えてくれるはずだから、彼に当選してほしい」

「2012年のロンドン五輪で、彼は素晴らしい仕事をしてくれた。だから、彼が素晴らしい会長になってくれることを信じている」

「自分が毎日取り組み、こよなく愛しているスポーツで、問題が起きているのは見たくない。みんなが誤解されるのはいやだ」

 陸上界の変革に必要なことは何か問われると、ファラーは「英国で行われている検査方法が世界各国で適用されていれば、状況は劇的に変わると考えている」と答えた。

 陸上界を取り巻く問題で、ファラーのこれまでの成績にも注目が集まっているが、コーチを務めるアルベルト・サラザール(Alberto Salazar)氏にドーピング疑惑が浮上したことで最近実施された調査では、英国陸上選手の不正行為を示す証拠は一切見つかっていない。(c)AFP