【8月16日 AFP】エクアドルのラファエル・コレア(Rafael Correa)大統領は15日、コトパクシ(Cotopaxi)山が噴火したことを受け非常事態を宣言し、周辺の数か所の村などに避難命令を出した。

 コレア大統領は非常事態宣言に先立ってラジオとテレビで演説し、「警戒措置として合計400人の住民を避難させた」と述べた。治安当局のセサル・ナバス(Cesar Navas)氏は「コトパクシ山の状況は深刻な脅威のため、政府は緊急特別対策を取った」と述べた。

 コトパクシ山は14日に噴火し、上空8000メートルに達する火山灰を噴き上げた。以降、これまでに数回の小規模な爆発的噴火が観測されている。

 コトパクシ山は標高5897メートル。その高さや、周辺に人口が多い町が複数あることなどから、世界でも最も危険な火山の一つとされている。

 非常事態を宣言することにより、大統領は、噴火の影響を受ける地域を支援するため、軍要員を含め様々な資源を動員することができる。(c)AFP/Rodrigo BUENDIA