■めずらしい種を外せない店側の事情

 香港のレストランの中には、メニューを変更したら売り上げが減少するのではないかと心配している店もある。

「うちの客の多くは中国本土から来る人たちで、彼らはそれまでに見たことのないものを食べたがっている」と、全記海鮮菜館(Chuen Kee Seafood Restaurant)のオーナーの一人、Ng Wai-lun氏は言う。

 同氏によれば、海に優しいメニューにするには、現在のメニューから70%を消さなければならず、客足が遠のくことが懸念されるという。

 だがWWFは、状況に進歩がみられるとしている。「最近の調査で、客の80%が持続不可能だと知っていれば、そのシーフードを買わないことが分かった」と、エドワーズ氏は言う。「意識の高まりが見えるが、まだ先は長い」(c)AFP/Dennis CHONG