リオ五輪委、ボート選手の体調不良は「水質と無関係」 米協会も慎重発言
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【8月12日 AFP】リオデジャネイロ五輪のテスト大会として開催されたボートの世界ジュニア選手権で、レース後に米国の選手らが体調を崩したことを受け、ブラジル側の主催者は、水質汚染によるものではないと断言した。
五輪委員会のフィリップ・ウィルキンソン(Philip Wilkinson)広報担当はAFPに対し、「水質と体調不良が関連しているという証拠はどこにもありません」とコメントした。
米ボート協会(USRowing)によれば、約70人により構成されるチームの11選手が大会期間中に体調不良を訴えたという。
12か月後に本番を控える会場では、以前から水質汚染のレベルが懸念されていたものの、主催者は、レースを行う上では問題ないと主張しており、米ボート協会も、リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)のラグーン(潟湖)が選手の体調不良の原因とは限らないと発言している。
協会のグレン・メリー(Glenn Merry)最高経営責任者(CEO)は、AFPの取材にメールで回答し、「ボートの競技会場が主たる、もしくは唯一の感染源だと即座に決めつけるのは、簡単かもしれませんが、無責任なことです」と述べた。
「湖が汚染されていることは知っていますが、水質汚染が体調不良の原因だと決めつけないのには、2つの理由があります」
今回の問題が大きく取り上げられたのは、米代表チームの医師が、湖が原因の可能性もあると発言したことを、米国のメディアが報じたためだった。
しかしメリーCEOは、最初に体調を崩したのは「湖でボートをこいでいない」コーチだったと指摘すると、ボートの転覆により「湖の水を飲んでしまった」女子選手に「まったく症状が出ていない」ことを2つめの理由に挙げた。
協会は同時に、海外で行われた他の大会でも、選手たちが体調を崩したことがあったと強調した。
「先日イタリアで行われた大会では、チームの25人中6人が体調を崩しています」
(c)AFP