■体調不良を抱えたフルーム

 23日の第18ステージを終えてフルームに3分10秒差をつけられていたキンタナだが、簡単に諦めることはなかった。

 カテゴリー超級のクロワ・ド・フェール峠(Col de la Croix de Fer)に入ったキンタナは、残り60キロ地点でアタックして、一時的にフルームを苦しめるも、下りでは再びメーン集団に吸収された。

 アルプ・デュエズに入り、キンタナが再び攻撃を開始。上りで最初のアタックを仕掛ける。

 フルームのチームメートであるヴァウテル・プールス(Wouter Poels、オランダ)がこのうち3回をチェックするも、最後の1回でキンタナが抜け出した。

 ここからは、キンタナがピノをとらえられるか、そしてフルームとのタイム差を縮められるかの争いになったが、キンタナはどちらにも一歩及ばなかった。

 2度目のツール制覇を確実なものにしたフルームは、アルプ・デュエズでの激闘を終え、「死ぬ前に何度も死んだ」ような気分だったと話した。

 ここ数日間は体調を崩していたというフルームは、「『ここは厳しくなる』と思った瞬間があったというのが正直なところだ」と語った。

「それでも数分ごとにタイムチェックを受けて、いきなり30秒を失うなんてことはなかったから落ち着くことができた。毎回5秒か10秒の話だったから、なんとか調整することができた」

「限界を迎えていて、今日は1000回死んだような気分だったけど、チームメートと一緒に走ることで少し楽になるし、最後の数キロで失うタイムを最小限にすることができた」

 体調について、フルームは「2度目の休息日から、少し胸が苦しいような感じで、せきが出ていた」と明かしている。(c)AFP/Barnaby CHESTERMAN