■フルームがニバリのアタックを批判

 一方でフルームは、残り60キロメートル地点でメカニカルな問題を抱える中、そこで抜け出したニバリの振る舞いを「スポーツマンらしくない」と批判した。

 フルームは、「心の丈を彼にそのままぶつけたよ」と明かした。

「クロワ・ド・フェールの最後の登りで、小さな石かアスファルトの破片が変速機とリアホイールの間に挟まるメカニカルな問題にぶつかった。リアホイールが動かなくなって、それを直さなければならなかった。他の選手から聞いたのだけれど、彼は振り返って、その後アタックを仕掛ける判断をしたらしい」

「これはツール・ド・フランスの精神に反する」

 ニバリ自身はフルームにそういった問題があるとは知らず、自身の戦術プランを実行に移したまでだと、これを否定している。

「彼が僕に言ったことは繰り返さない。とてもとげとげしく、不公平なものだった。僕に対して相当怒っているけれど、彼の問題が何だったのかは分からない」

「レースに問題はつきものだ。先日もアルベルト・コンタドール(Alberto Contador)がクラッシュしたとき、3~4キロ先まで僕らは気付かなかった」

「今日のレースはそのまま続行したし、彼に問題があったことは知らなかった」

 テレビの映像ではニバリがアタックを仕掛ける前に後ろを振り返っていたが、ニバリは振り返った際にチームメートと言葉を交わしたと語っている。

 自転車競技では、総合首位の選手にメカニカルな問題などが起きた場合、アタックを仕掛けないという暗黙の了解がある。(c)AFP