美人スパイが受けた勲章、5000万円で落札 英
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【7月23日 AFP】第2次世界大戦中にドイツ占領下のフランスにパラシュート降下し、ナチス・ドイツ(Nazis)に処刑されたフランス出身の女性スパイ、バイオレット・サボー(Violette Szabo)に贈られた英国のジョージ十字勲章(George Cross)をはじめとする勲章が22日、英ロンドン(London)で競売にかけられ、26万ポンド(約5030万円)で落札された。
英国人の父親とフランス人の母親を持つサボー。会う人はみな、きゃしゃで美人、意志が強くて恐れを知らないという印象を受けたという。これまでに、英国第2の高位勲章「ジョージ十字勲章」を受けた女性は、サボーを含めわずか4人しかいない。
サボーは英国の極秘組織「特殊作戦執行部(Special Operations Executive、SOE)」の任務で敵陣に2度潜入。最初はSOEの破壊工作活動が明るみに出たとの報告を確認する任務、次は別の場所で同様の作戦を準備する任務だった。
サボーが逮捕されたのは1944年6月、2回目の任務に入って数日後だった。
ゲシュタポ(Gestapo、ナチス・ドイツの秘密国家警察)の尋問と拷問を受け、その後ドイツの強制収容所を転々とたらい回しにされた。1945年の初め、ベルリン(Berlin)北のラーベンスブリュック(Ravensbruck)で殺害された。23歳だった。(c)AFP