【7月6日 AFP】米当局による市民監視プログラムの存在を暴露し、現在はモスクワ(Moscow)の空港で亡命受け入れ国を探しているとされる、米中央情報局(CIA)元職員のエドワード・スノーデン(Edward Snowden)容疑者に、ロシアの元スパイ、アンナ・チャップマン(Anna Chapman)さんが結婚を申し込んだ。ロシアのネットユーザーの間では、事態の異様な展開に興奮が広がっている。

「スノーデン、私と結婚してくれる?!」。スパイから一転してメディア上の有名人となったチャップマンさんは3日夜、マイクロブログのツイッター(Twitter)にこう書き込んだ。

 また別の投稿では、スノーデン容疑者が勤めていた米国家安全保障局(National Security AgencyNSA)に向けて「@nsa 私たちの子供の面倒も見てくれる?」と皮肉った。

 チャップマンさんは2010年、米国とのスパイ交換でロシアに送還された。香港(Hong Kong)からモスクワに6月23日に渡ったスノーデン容疑者は、米政府により旅券(パスポート)を無効にされ、2週間近くにわたり空港の乗り継ぎ区域で足止めされている。

 インタファクス(Interfax)通信は5日、この問題に近い筋の話として、スノーデン容疑者がロシア人と結婚すれば、ロシア市民権の申請が可能になり、新たな居住国からの保護を受けられるだろうと伝えている。(c)AFP