孫楊への秘密裏の処分から1年、世界水泳では4種目に出場へ
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【7月20日 AFP】中国・競泳男子の孫楊(Yang Sun、ソン・ヨウ)が、禁止薬物の使用で秘密裏に3か月の出場停止処分を受けてから約1年、国営新華社(Xinhua)通信は20日、今週末ロシアで開幕する第16回世界水泳選手権(16th FINA World Championships)で、同選手が4つの種目に出場すると報じた。
スペイン・バルセロナ(Barcelona)で行われた第15回世界水泳選手権(15th FINA World Championships)で3つの金メダルを獲得している孫は、200メートル、400メートル、800メートル、1500メートルの自由形に出場するという。
中国競泳界の英雄と称されながら、数々の問題行動で問題児のレッテルを貼られている孫は、ドーピング違反により、第17回アジア競技大会(17th Asian Games、Asiad)の前に3か月の出場停止処分を科されていたことが、昨年11月に明らかになった。
1500メートル自由形で世界記録を持つ孫は、出場停止処分明けに出場した昨年9月のアジア大会で3つの金メダルを獲得している。また、禁止薬物の摂取は、動悸をおさえるためやむを得なかったとしている。
23歳の孫は、2013年に航空機の客室乗務員との交際を反対されたことについて、公衆の面前でコーチと大げんかしたほか、無免許でポルシェ(Porsche)を運転してバスとの接触事故を起こし、6か月の出場停止処分を受けている。
それでも20日、孫は新華社通信に対して、米国のスター選手マイケル・フェルプス(Michael Phelps)への憧れを語るなど、競技に対して真摯(しんし)な姿勢をみせた。
新華社通信は、「幼いころ、マイケル・フェルプスが世界水泳で5~6種目に出場しているのを見たから、自分も同じことをやりたい」という孫の発言を報じている。
孫のコーチを務める張亜東(Yadong Zhang)氏は、1500メートル自由形の世界記録保持者が「ほぼピークの状態に戻っている」ことを確信していると、新華社通信は伝えている。
五輪と世界選手権で200メートル自由形を制しているヤニック・アニエル(Yannick Agnel、フランス)と、アジア王者の萩野公介(Kosuke Hagino)が、けがのために世界水泳欠場を発表し、朴泰桓(Tae-Hwan Park、パク・テファン、韓国)がドーピング違反により出場停止処分を科されていることから、孫の優勝のチャンスは大きくなっている。
新華社通信によれば、中国からは51選手が出場する予定で、五輪金メダリスト葉詩文(Shiwen Ye、ヨウ・シブン)が女子の期待を背負っているものの、200メートルバタフライの世界記録保持者である劉子歌(Zige Liu)は、不調のため国内予選落ちに終わり、2012年のロンドン五輪で同種目を制した焦劉洋(Liuyang Jiao)は、腹部の疾患のため欠場を強いられたという。(c)AFP