■アームストロング氏の登場で、ドーピングの話題が再燃

 今回のツールでは、2014年末にドーピング違反が次々に発覚したアスタナ(Astana Pro Team)に所属する、前回王者のヴィンセンツォ・ニバリ(Vincenzo Nibali、イタリア)、今大会総合首位のクリス・フルーム(Chris Froome)に疑いの目が向けられているが、アームストロング氏の登場で、不穏な空気はさらに強まっている。

 しかしアームストロング氏は、自身のせいで大会の雰囲気が悪くなっているとの見方には反論した。

 かつての王者は、「もし私が、『よし、大会に参加して、みんなに混じってスタートしてやろう』と言ったとしたら、そうなったかもしれないが、知っての通り、私はそんなことは求めていない。そのあたりの微妙さは理解している。しかし私は、誰かを助けたいというきちんとした理由があってここにいるし、この活動はずっと続けていくつもりだ」と語気を強めた。

 一方で、同氏にはフルームとドーピング疑惑についても数多くの質問が寄せられたが、こちらは明言を避けている。

 アームストロング氏は、「ここ数年で初めてツールを見ている」と認めた上で、「おもしろい第1週だった。数多くのドラマがあったのは確かで、クラッシュや強風のせいで、たくさんの選手が脱落した。クリス・フルームは賢い。問題をことごとく回避している」と話した。

 そして、フルームは「印象的か」と問われると、「ああ、もちろん。ツールで3分差をつけて総合首位に立っているんだから、それは印象的だよ」と答えた。(c)AFP/Julien CARRERE