呪い?「不幸続いた」窃盗犯が古代遺物を返却 イスラエル
発信地:エルサレム/中東・アフリカ
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【7月14日 AFP】イスラエル考古学庁(Israel Antiquities Authority、IAA)は13日、約20年前に盗まれた古代遺物が窃盗犯自らの手によって返却されたことを明らかにした。返却された遺物には、不幸が続いたという窃盗犯から、誰も遺物には手を出すべきではないとのメッセージが添えられていたという。
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IAAによると、ゴラン高原(Golan Heights)の古代都市ガムラ(Gamla)で盗まれた約2000年前の古代遺物は先週、イスラエル南部のベエルシェバ(Beersheba)にある博物館「Museum of Islamic and Near Eastern Cultures」の中庭に袋に入れられた状態で置かれていた。
関係当局が公開したヘブライ語のメモ書きには、1995年7月にガムラから古代ローマの投石器用の石2点を盗んだが、それ以来不幸が続いたと書かれていた。また「古代遺物は盗まない方がいい」との忠告も記されていたという。
略奪された古代遺物が返却されたのは、今回が初めてではない。当局によると、テルアビブ(Tel Aviv)でも、「おぞましい力」があるとして棺が返却されている。この棺は窃盗犯の寝室で保管されていたとされる。(c)AFP