【8月7日 AFP】フランスとチュニジアの国籍を持つデザイナー、アズディン・アライア(Azzedine Alaia)のドレスは、世界各国のファーストレディーやトップモデルたちに愛用されてきた。一方で彼の作品は、目で見るだけでも十分堪能できることが、現在イタリアの首都ローマ(Rome)で開かれている彫刻とクチュールを組み合わせた展覧会で実証された。

■目指したのは「ソフトな彫刻」

 ボルゲーゼ美術館(Borghese Gallery)のアンナ・コリヴァ(Anna Coliva)館長はこの展覧会について、「これはファッション展ではありません。むしろ彫刻展、正確には彫像展です」と話している。

 アライアの体の線を強調した女性らしい服は、ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ(Gian Lorenzo Bernini)をはじめとする巨匠の傑作の間に配されているが、ランウェイを離れても全く違和感がない。

 コリヴァ館長によると、アライアは「ブロンズや大理石とは異なる布という素材から、ソフトな彫刻を作る」ことを目指したという。