【7月7日 AFP】2015ツール・ド・フランス(2015 Tour de France)は6日、第3ステージ(アントワープからユイ、159.5キロメートル)が行われ、トレック・ファクトリー・レーシング(Trek Factory Racing)のファビアン・カンチェラーラ(Fabian Cancellara、スイス)は、レース中の落車で脊椎を骨折し、大会を棄権することになった。

 総合首位で第3ステージをスタートしたカンチェラーラが、100キロメートル過ぎに集団落車に巻き込まれると、大会主催者はレース中断を強いられた。

 この落車で、カンチェラーラが春のクラシックレースを棒に振った同じけがに見舞われるなど、計6人が大会からの棄権を余儀なくされている。

 レース100キロメートル付近で発生した集団落車に見舞われたカンチェラーラは、ステージを完走したものの、けがしているのは見るからに明らかで、トップから約12分遅れのフィニッシュとなった。

 カンチェラーラは自身のツイッター(Twitter)に、「病院を後にしたところだ。本当に残念だけれど、春と同じように脊椎を骨折してしまい、2015年のツールが終わってしまった」と投稿した。所属チームもまた、同選手が負傷した箇所のレントゲン写真を公開している。

 今回のクラッシュでは、オリカ・グリーンエッジ・サイクリングチーム(Orica GreenEDGE Cycling Team)のサイモン・ゲランス(Simon Gerrans、オーストラリア)とダリル・インピー(Daryl Impey、南アフリカ)、FDJのウィリアム・ボネ(William Bonnet、フランス)、チーム・ジャイアント・アルペシン(Team Giant-Alpecin)のトム・デュムラン(Tom Dumoulin、オランダ)、そしてカチューシャ・チーム(Katusha Team)のドミトリー・コゾンチュク(Dmitry Kozontchuk、ロシア)が大会棄権を強いられた。

 カチューシャ・チームのホアキン・ロドリゲス(Joaquim Rodriguez、スペイン)がステージ優勝を飾った今ステージでは、そのほかにオリカのマイケル・マシューズ(Michael Matthews、オーストラリア)が完走したものの、トップからは約21分遅れだった。(c)AFP