【7月3日 AFP】4日に開幕する2015ツール・ド・フランス(2015 Tour de France)を前に、アルベルト・コンタドール(Alberto Contador、スペイン)は、3度目の大会制覇だけでなく、第98回ジロ・デ・イタリア(2015 Giro d'Italia)との2冠がモチベーションになっていると語った。

 32歳のコンタドールは、5月にジロで総合優勝を飾っており、グランツール(三大ツール)2冠を目指し、4日にユトレヒト(Utrecht)で行われる13.8キロのタイムトライアルで開幕を迎える。

 2007年と2009年にツール総合制覇を果たしたコンタドールだが、大会で優勝することはそこまで大きな意味を持たず、史上8人目のダブルツール達成者になることが、より特別なものをもたらすと考えている。

 過去には、イタリアのファウスト・コッピ(Fausto Coppi)氏(1949年、52年)とマルコ・パンターニ(Marco Pantani)氏(1998年)、フランスのジャック・アンクティル(Jacques Anquetil)氏(1964年)とベルナール・イノー(Bernard Hinault)氏(1982年、85年)、ベルギーのエディ・メルクス(Eddy Merckx)氏(1970年、72年、74年)、アイルランドのステファン・ロッシュ(Stephen Roche)氏(1987年)、そしてスペインのミゲール・インデュライン(Miguel Indurain)氏(1992年、93年)が、同一年に2つのレースを制覇する偉業を成し遂げている。

 ティンコフ・サクソ(Tinkoff-Saxo)のリーダーであるコンタドールは、「人生で最も大事なことは、自転車競技に限らず、モチベーションだ。僕にとってのモチベーションは、この2冠を達成することだ」と話した。

「2冠とは関係なくもう一度ツールを制するとしたら、キャリアをそこまで左右する出来事にはならない。ダブルツールを達成すれば、何かが変わる。人々の記憶に残るような出来事になるから、それが僕のモチベーションだ」