【7月6日 AFP】(写真追加)ナイジェリア中部プラトー(Plateau)州の州都ジョス(Jos)で5日夜、爆破事件が2件連続で発生し、少なくとも44人が死亡、47人が負傷した。同国の国家緊急事態庁が6日、発表した。

 同国では先週、イスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」による攻撃が相次ぎ、多数が死亡している。現場となったのは多くの人が訪れるモスクの近くと、複合商業施設の2か所。犯行声明は出ていないが、ジョスは過去にボコ・ハラムの標的とされたことがある。

 プラトー州はナイジェリアで多数派のキリスト教徒と、住民の大半がイスラム教徒の北部の境界上に位置しており、過去10年以上の間に何千人もが宗派間抗争の犠牲となってきた。

 ボコ・ハラムは、5月29日にムハンマド・ブハリ(Muhammadu Buhari)大統領が就任して以降、ナイジェリア北部で攻撃を激化させており、AFPの調べでは、これまでに500人以上が殺害されている。

 今月5日には北東部ヨベ(Yobe)州のポティスクム(Potiskum)でも、教会の中で男が自爆し、礼拝に来ていた5人が死亡した。また先週はチャド湖(Lake Chad)周辺の多くの村がイスラム過激派に襲撃され、モスクで礼拝をしていた150人以上が殺された。(c)AFP